お金の論理的思考編
第1話:見かたを変えて考えよう
🎯 生存者バイアス・見かけの罠
📌 この話で学ぶこと
「よく当たる」という言葉の裏にある2つの罠を、宝くじ売り場を舞台に考えます。単位あたりの考え方 生存者バイアス 見かたを変える
── 宝くじ売り場にて ──
買い物の帰り道、洸平は商店街にある宝くじ売り場の前を通りかかった。売り場にはたくさんの人が並んでいる。看板にはデカデカと「よく当たる宝くじ売り場」「7連続1等5億円当選」と書かれていた。
洸平
へぇ〜、よく当たるのかぁ。しかも7連続1等5億当選!いいなぁ〜
洸平
5億あれば節約・貯金なんかせず、仕事も辞めてのんびり猫と一緒に暮らせるぞ。節約して浮いた分、全部使って買おうかな
お金仙人
洸平よ。それはよくないぞ
洸平
えっ?お金仙人!?なんでいるんですか?
お金仙人
たまたま通りかかってのぅ。それよりも、宝くじを買うのは絶対にやめておけ。ただのギャンブルじゃし、1等が当たるのは天文学的確率なのじゃ
洸平
けど、ここ7年連続1等が当たっていますよ。当たる確率が高そうだし、ひょっとしたら当たるかもしれないですか?
お金仙人
その考えがよくないのじゃ。よいか、宝くじが当選する確率はどこで買おうが同じで、抽選されるまでどの番号が当選するかわからないのじゃ
洸平
そうなんですか
お金仙人
そうじゃ、じゃないと公平性に欠けるし法律違反になる
お金仙人
この売り場が”よく当たる”と思うのには、2つの理由があるのじゃ
洸平
2つ?
・・・
── 理由① よく売れるから、よく当たる ──
お金仙人
まず1つ目じゃ。10枚に1枚当たる宝くじがあると仮定するのじゃ。1日1000枚売れる売り場と、1日10枚売れる売り場。当たる枚数はどちらが多い?
洸平
そりゃ、1日1000枚売れる方が多いですね
お金仙人
さよう。だから”よく当たる”に見えるのじゃ。目の前の売り場は”よく当たる”のではなく、“よく売れる”だけじゃ
・・・
── 理由② 当たった話しか残らない ──
洸平
でも本当に7年連続当たってるじゃないですか!
お金仙人
では聞くが、7年間1等が出なかった売り場は、今どこにある?
洸平
……言われてみれば、聞いたことないですね
お金仙人
当たった話だけが残り、外れた話は消える。これが2つ目の理由じゃ。人の記憶とはそうさいうものなのじゃ
洸平
なるほど、そういうことだったんですね
お金仙人
こうやって、人の思い込みや言い方を変えて商売をするは結構多いのじゃ
お金仙人
見かたを変えることは重要なことじゃ。自分とは反対の立場になって考えることが大切じゃよ
洸平
ありがとうございます。これから気をつけます
・・・
🐱 おまけ
洸平
ところでお金仙人はどうしてここにいるのですか
お金仙人
聞きたいか?
洸平
はい。
お金仙人
実は、商店街のレシートで引けるガラガラ抽選会のイベントにメルちゃんを貸していたのじゃ
洸平
えっ?そうなんですか?
お金仙人
なんでも、餌やり体験をすると”よく当たる”そうじゃ
洸平
それってつまり…..
0
お金仙人
ただ”回す人が多い”と”思い込み”じゃよ
洸平
ははっ…..
お金仙人
商店街は商品の売り上げ+餌やり体験代、わしはメルちゃんのご飯代が浮く+出張料が貰えてウハウハじゃ
洸平
さすがです
📝 この話のまとめ
1
「よく売れる」=「よく当たる」ではない
売り場が変わっても当選確率は同じ。よく当たるように見えるのは、単純によく売れているからです。
売り場が変わっても当選確率は同じ。よく当たるように見えるのは、単純によく売れているからです。
2
当たった話だけが記憶に残る(生存者バイアス)
外れた売り場の話は誰も語らないため、「当たる売り場」という印象だけが広まります。
外れた売り場の話は誰も語らないため、「当たる売り場」という印象だけが広まります。
3
見かたを変えて、反対の立場から考える
情報を鵜呑みにせず「反対側には何がある?」と問い直す習慣が大切です。
情報を鵜呑みにせず「反対側には何がある?」と問い直す習慣が大切です。